2005年02月19日

第27話 エサの時間

ケイタとコロ


この頃、ケイタはコロの散歩から帰ってきた後、コロの身体を拭いたり、エサをあげたりするのを手伝うようになった。
「お父さんのお手伝いをするんだ」と言っているものの、本心は少しでも長く外で遊んでいたいというところらしい。

ドッグフードの入った器を持ったケイタに、喜んでコロがまとわりついてくる。

ケイタが、

「バァック、バァック」

と、後ろに下がらせておいて、得意そうに、

「スワレ」 「マテ」 と言っている。

そんなケイタの言葉に、コロが機敏に反応して従っている姿は、その反応が素早いだけに(食べたいあまりなのだが)いじらしいくらいだ。
幼稚園の年中組でも小さい方のケイタの体重はまだ18sしかないのけど、そんなチビにほぼ倍の35sのコロが素直にしたがっている姿は、何度みても思わず笑ってしまう。。


普段のコロはケイタの指示に従うことは、まずない。
だが食事の時だけは別だ。ドッグフードを目の前にすると、食べたい一心から何でも言うことをきく『おりこうな犬』になってしまう。

最初のうちはこの食事前の命令ですら、ケイタの言うことは何一つコロはきいてくれなかった。
コロは食事の時に誰かが「ヨシ」と声をかけてくれるまで決して自分から食べようとはしないのだが、その「ヨシ」という命令ですら、ケイタではダメだった。

食事の器を前において、ケイタに「ヨシ」と言わせても、コロはキョトンとしているだけで反応しようとはしなかった。コロ自身は食べたくてしょうがないのだけど、ケイタの言葉では食べようとしないのだ。
犬が人の言うことをきかない時は、「その人が何を言っているのか」が犬に伝わっていない場合が多い。
ケイタの「ヨシ」がコロに通じていなかったらしい。

「ケイタぁー、エサを指さして、『ヨシ』っていってごらん」

何度か文字通り指をさして、指示をあたえると、コロもだんだんケイタの言うことをきくようになった。

あくまで、食事前の時だけなのだが、そうやって手で合図しながらだと「スワレ」「フセ」の命令も、コロはケイタの言うことをきいてくれるようになっていった。



エサの器を前にして、ケイタが偉そうにコロに命令をしている。

「スワレ」 「フセ」 「スワレ」 「お手」…

一通りやってからでないと、コロは「ヨシ」と言ってもらえない。
コロにとっても辛いことだけど、この気のいい犬は何とかケイタに調子をあわせてくれている。



posted by ころすけポー at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 豚児とコロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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