2005年11月07日

第36話 近所のやすらぎの場所

近所のやすらぎの場所


近所に猫や犬の溜まり場と僕が呼んでいる一角がある。

その家の玄関先にはいつも34匹の猫がのんびりと寝そべっているのだ。玄関脇にある犬小屋につながれている小型犬も猫達と仲良しらしく一緒にゴロゴロしている光景をよく見かける。
狭い路地をはさんだ向かい側の家にも人懐っこい大きな犬がいて、いつも日向ぼっこをしながらまぶしそうに寝ている。性格のよさそうな犬でうろちょろしている猫達に吠えることもなく仲良くやっている様子はいい感じだ。

猫や犬達が平和にくつろいでいる姿を観るのは楽しい。そこを通るたびに僕は穏やかな気持ちになった。

でも、その静寂を毎日破る無法者がいる。

他ならない僕が連れたコロなのだけど、こいつは猫を見かけると一瞬のうちに背中のタテガミをそびえかせて戦闘体勢完了、攻撃準備OK!になってしまうのだ。
猫や犬がくつろいでいるところにさしかかる度に、暴れ出しそうなコロをリードで押さえつけるのに一苦労している、何度もコロを叱っているのだけど、散歩のたびにここを通るのだからそろそろ学習をしてもいいころなのだ。でも彼の辞書には『学習』という文字はないようで、一向に改めようとはしない。
猫達がいないときも、そこに繋がれている大人しそうな犬にも突っかかっていこうとするから困り者だ。

こうなることは分かっているのだから、ここを通らなくてもいいものだが、いつかはコロも猫や他の犬に慣れて「知らん顔をして通り過ぎることが出来るのではないか」と思っているので訓練のつもりで散歩のたびにそこを通るようにしているのだ。

でも、コロにはコロの言い分があるのかもしれない。

そこにさしかかる前に必ずコロは『チラッ』っと僕の顔をうかがう。
自分が暴れるのはわかっているのに、わざわざ猫のいる道を通る主人のことを
『なんて学習能力のないヤツだ…』
とコロはコロで思っているようなのだ。







posted by ころすけポー at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | コロとの日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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